以下、(株)ベネッセコーポレーションの「Benesse教育研究開発センター」が2008年11月に全国の小学5年生から高校2年生8,017名を対象に実施した【生活時間の実態と意識に関する調査】より。
*********************************************************
これからの日本社会が「良くなる」(とても+まあ)と考えている割合は、
小5生は約半数であるが、小6生は4割、中1生は3割と下がり、
中2生~高2生では2割台と低い。
また、「とても良くなる」の比率は、どの学校段階でも6%未満であるのに対して、
「とても悪くなる」は小5生で1割、中・高校生では約2割と、
子どもたちはネガティブな予測をしている。
「自分は将来、幸せになれると思う」「これからの世の中を良くするためにがんばりたい」
など、将来への希望や夢を持っている子どもの比率は、
小学生のほうが高く、学校段階が上がるにつれて低下する。
また、どの学校段階でも、
半数以上の子どもが、
「将来のためにがまんするよりも今を楽しみたい」
と考えている。
*********************************************************
…調査対象の母集団って、いわゆるベネッセ系だよねきっと(微笑)。
でもま、結果の大筋は子供らしくて全然OKかも。
その他、調査の主な結果は以下。
-------------------------------------------------------------------
1) 放課後の過ごし方は、地域による差が小さい。
●居住する自治体の人口規模で生活の違いをみたところ、睡眠時間、学習時間、メディアの時間、部活動の時間など、多くの項目で地域による差は小さいことがわかった。
●ただし、学習時間については、都市部ほど「学校の宿題」が短く、「学校の宿題以外の勉強」が長い。また、小学生では都市部ほど「外遊び・スポーツ」の時間が長いといった違いがある。
2) 半数以上は「忙しい」と感じているが、8割は「毎日が楽しい」を肯定。
●「忙しい」と感じている子は57.3%(小49.5%、中59.2%、高64.5%)で、半数を超える。
●しかし、「毎日が楽しい」を肯定する子どもも82.7%(小89.1%、中81.5%、高76.0%)と多い。
3) 6割が「時間を無駄に使っている」と感じている。
●「時間をむだに使っていると感じる」を肯定するのは59.4%(小46.5%、中63.6%、高69.4%)。中学生になると時間の使い方に不満を感じる子が急増する。
●「計画的に勉強する」を肯定するのは36.5%(小44.1%、中34.6%、高29.7%)と4割に満たない。
4) 「時間の使い方」に対する得点(自己評価)の平均は60.6点。
●日ごろの時間の使い方について得点で評価してもらったところ、平均は60.6点(小68.5点、中58.2点、高54.1点)だった。
●得点が低い子ほど、メディアの時間や一人ですごす時間が長く、睡眠時間や学習時間、部活動の時間が短い。こうした傾向は、小学生から高校生まで共通している。
●得点が低い子は、「やる気が起きない」「いらいらする」などの心身の疲れを肯定する比率が高い。
------------------------------------------------------------------
cf.
http://benesse.jp/berd/center/open/report/houkago/2009/soku/index.html