WSJ日本版の記事。
**************************************************************
2011/3/18 19:46
ツイッターの原発情報が大人気-東大早野教授東京電力福島第一原子力発電所の危機的状況が徐々に明らかになるなか、国民の多くは、政府や東京電力の曖昧で抑制された情報に飽き飽きしているというのが本音だろう。被曝(ひばく)に関するデマがネット上で広まる一方、人々は、正しく詳細な情報を得ようと躍起になっている。意外にも、その1つがツイッターだ。
Twitter
ツイッターのプロフィールにある東大早野教授の写真
そのけん引役の一人が、東京大学大学院理学系研究科の早野龍五教授(@hayano)だ。同氏は地震発生以来、極めて忙しい。朝から晩までテレビのモニター見つめながら、時々刻々と変化する福島第一原発の状況についてツイッターでつぶやいているのだ。
地震発生翌日の早野教授のつぶやきにはこうある。
「格納容器が守られていれば,大惨事にはなりません」
また、早野教授は、その理由について、米スリーマイル島の事故を引き合いに出している。
「スリーマイル島の事故報告34ページ:半径50マイル(80km)以内の住民の平均被曝量は,日常生活で年間浴びる放射線量の1%未満.半径5マイル(8km)以内での平均被曝量は約10%.つまり被害なし.これは(放射性ガスは原子炉から放出されたが)格納容器が守られたためです」
早野教授は、玉石混合の情報の中から、できる限り科学的に正しい情報や見解を示していくことで、貢献したいと話す。
「時々、東京も放射能漏れの被害の心配があるのか、との質問を受けたりもします」と語る早野教授は、できるだけツイッターに寄せられる質問には答えるようにしているという。
この早野教授の分かりやすい「オンライン授業」の噂は、東京電力や政府発表に満足していないツイッターユーザーの間で広まり、地震前は2000人だった早野教授のフォロワーは、現在、14万人を超えている。
こうした早野教授の試みに他の専門家も追随している。
東大病院の中川恵一准教授が率いる放射線治療担当チームは15日、震災によって引き起こされた福島第一原発事故に関する情報を提供するツイッターアカウント(@team_nakagawa)を開設した。開設から2日で、team_nakagawaのフォロワーは14万人を超えている。
記者: 三重綾子
**************************************************************
see⇒
Japan Real Time