以下、110426Tu《第29期東京都社会教育委員の会議(第3回)議事録》から抜粋コピペ。
***********************************************************
【邑上委員】 きちっと最終報告ができて、
これはこれで成果が上がってきているなということは感じられます。
ただ、前にもお話ししましたように、
小学校のPTA協議会が団体として幾つかに分かれていて、
私などの所属しているところが残念ながらこういう形にはなっていない、
それぞれの思いがあるのだなということを感じていますので、
一向に大きくなる必要はないとは思いつつ、
一つは補助金を受け、
一つは細々とやっているとか、
そういうところがあるという現状を感じています。
トップの方たちというのはかなり気骨を持っていらして、
思いが高くPTA活動をかなりなさっているのですが、
例えば1学校でいいますと、PTAの役員をやる人選が大変で、
4月の保護者会はかなり出席率が悪いとか、そういうことを感じます。
多摩市の実践に、PTA活動の小冊子「はじめてものがたり」があります。
本当に手軽にやって、自分の子供からそして学校の子供へという、
応援団になっていくような形を広げていけるようなことができたらいいな
ということを思いました。
私も工夫していかなければいけないなと思っています。
【田中議長】 どうもありがとうございました。
それでは三田委員、今、御意見をいただきましたけれども、
全体を振り返ってみて、何かありましたら。
【三田委員】 加盟校数が、母数がはっきりわからないんですけれども、
小学校が222というのは、これは加盟している公立小学校だけで1,300ですか。
ほかのところを見ていると、加盟率というと小学校が余りにも、
中学校は出ていないのでわからないんですけれども、
ここで申請してきている団体とそうじゃない団体があるということですね。
課題の一つだろうなと思っています。
あと、去年、生きたPTA活動というような趣旨のことを皆さんも言ったし、
私も、要するに団体執行部と単Pが遊離している、
そういうのではいけないので、
その点ではできるだけいろいろな子供の活動を入れたり、各Pの活動を入れたり、
やはり工夫してもらっているんだなというふうに感じたところが多いです。
あとは都高Pで、全国大会をやるのも事前にわかっていたんですけれども、
予算を請求したのに執行率が低いのは、課題だなと思いました。
いずれにしても、去年から今年に関しては
さっきお話しした成果報告とか、ちょっと変わってきたのを感じるところが大きいので、
このまま社会教育委員の会議のほうで支援していけば、だんだん変わっていって、
より良いものになるのかなと思いました。以上です。
【田中議長】 どうもありがとうございました。
非常に重要な御意見を御提示していただいたと思います。
皆様の御意見をこうやって総合的に見ていきますと、
一つは加盟率といいますか、連合体としての組織としての問題といいますか、
加盟率の低さという問題と、それから、今、ちょうど小学校を例にとって御指摘いただいた、
やや分裂しているという状態、
つまり連合体としての問題というのがこれからも課題と言えるように思います。
もう一つは、個々の学校におけるPTAの大変さといいますか、
それはもう昔から言われていることですけれども、
役員の役割をこなすだけで大変であったり、
それから
役員をやることによって、自分の子供の世話がなかなかできないという問題があったり、
地域との関係が非常に大変であったり、
とにかくなかなかPTA役員のなり手がいないというような状況も
かなり見られる学校があるものですから、
PTAの仕事そのものをどのようにしていくかということが課題になるということを、
特に感じました。
さらに、都高Pで見られたように、
大きなイベントの執行と補助金の執行との関係というのが、
やはり両方両立しがたいという面があって、
要するにやっている方々が同じであれば、
当然、エネルギーの全体量が決まっていますので、
補助金対象の活動とそれ以外のイベント等を両方ともこなすことが難しい
という問題があるわけですね。
そうなると、連合体としての活動の総量の中で、
補助金に関わる部分をどう位置付けるかというのが時に課題になるというようなことが、
今、感じられました。
最後に、副議長からも指摘されましたが、
半額が上限という補助なものですから、
資金力がなければ受けることができないという状況がありますので、
豊かなところほどたくさんもらえるというこの仕組み、
当然、仕方がないといえば仕方がないですけれども、
これをどう考えていくかというのも、
今後の補助に関する課題になってくるかなという気がいたします。
皆様方の御意見を整理させていただくと、以上のようになります。
私自身の感想を申し上げますと、
かつては学校というものがあって、
それを支えて教師と連携しながら子供たちの教育をサポートしていくという
PTAの役割は非常に重要だったと思うのですが、
この何年かの間に
学校支援ボランティアであるとか、学校支援地域本部であるとか、
いろいろな仕組みなり動きが出ていますので、
おやじの会もありますし、
PTA以外のところで地域と学校が連携したり、学校を支援したりというような実態が
結構出てきているわけですよね。
そういうものとPTAとの関係をどうするか。
うまい形でPTAというものを少し柔軟にしつつ、
そういうものと総合させて学校を支援したり、
あるいは
地域全体で子供たちを支えていったりというようなことができるのか、
あるいは
PTAというのはもう本当に、最低限の骨格に当たるようなところをやっていただいて、
そのほか
自由にいろいろな団体なり人材が学校と連携したりサポートしていったほうがいいのか、
その辺のところを、
PTAを中心としながら、
学校と地域の関係をどう考えていくかということが、
これから大きな課題になってくるという感じがいたしております。
以上、どうもいろいろと御意見をありがとうございました。
こういったことを踏まえまして、
次期の会議に是非生かしていければいいのではないかと思います。
***********************************************************
cf.――
都教委サイト<東京都社会教育委員の会議>