全国都道府県教育委員会連合会というのがある。
http://www.kyoi-ren.gr.jp/index.htmlこの略称「キョ~イ連」には、組織の英訳名もある。
英語を日本語訳したのかもしれない。
とにかく、英訳名を見ると、『NCPBEにせよAPBECにせよどうでもいい感じ』といった気分になる。
問題はAPBESなのだ…SはSuperintendent!
だって、APBECのCなどChairpersonに過ぎないんだもん。
∴ アプベスには気を付けろ!!(笑)
…といった乗りで、このサイトを見学してみよう。
まず【教育委員会のしくみと仕事】。
http://www.kyoi-ren.gr.jp/works/index.html―― 教育委員会は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の定めにより、教育に関する事務を処理するため、都道府県、市町村等に設置される合議制の執行機関です。
この教育委員会制度は、一般人(レイマン)である非常勤の委員で構成される教育委員会の委員の合議により、大所高所から基本方針を決定し、それを教育行政の専門家である教育長が事務局を指揮監督して執行するという「レイマン・コントロール」のもとに運営されています。
●教育委員会は、5人の委員から構成されています。(条例を設けて、都道府県は6人とすることもできます。)
●委員は、地方公共団体の長が議会の同意を得て任命します。委員の任期は4年で、再任されることもできます。
●委員長は、委員の中から互選で選ばれ、教育委員会を代表し、教育委員会の会議を主宰します。委員長の任期は1年ですが、再任されることもできます。
●教育委員会の権限に属する事務を処理するため、教育委員会に教育長と事務局が置かれています。
●教育長は、委員長以外の委員の中から教育委員会が任命します。教育長は、教育委員会の指揮監督の下、すべての事務をつかさどります。
●事務局は、教育長の統括のもと、教育委員会の権限に属する事務を処理します。事務局の組織は、それぞれの教育委員会の規則で定められています。
●(都道府県教育委員会の機構図) ※これはあくまでも例ですので、具体的な機構は、各教育委員会によって異なります。〔モデル機構図は省略する〕――
以上から、私は恣意的に、パワフルな順番をまとめる。
【地方公共団体の長 → 議会 → 教育長 → 事務局 → 一般人(レイマン)である非常勤の委員(含む委員長)】
レイマンとは現代語のパンピィ~である。
ここで「現代用語の基礎知識」ふうの解釈を書く。
【「レイマン・コントロール」とは、「レイマン」が「コントロール」するというのが原義だが、実態はそうではなく、「レイマン」を「コントロール」することになっているのである】
これを便宜的に【PTAシステム】と呼ぶことにする。
「パンピィ~を、とにかく、あやつろう」の略称がPTAである。
(微笑)。
半ばマヂに述べると、私はこの【PTAシステム】こそJ民主主義の基本型と考える。
当然、第二次世界大戦後の勝利国主導モードもこの【PTAシステム】だと考える(この場合の「P」は「Japan」「Nippon」の「P」である…笑…)。
さてさて、気宇広大に鳥瞰するのは止め、地道な蟻瞰に戻ってサイト見学の続きをする。
【教育長協議会教育研究部会研究報告書】というのがある。
http://www.kyoi-ren.gr.jp/report/houkokusyo.htmlこの平成18年度第2部会研究報告書、
【これからの家庭教育支援の在り方について~次代を担う子どもたちを豊かに育てるための多様で具体的な推進方策について~】
は、驚くなかれ、A4判で314枚だ。
http://www.kyoi-ren.gr.jp/report/H18bukai/H18_houkokusho2bukai.pdfこのウンザリ来るPDF報告書には、鍵語【PTA】で検索すると、比較的ワンサカ登場(ヒット)するのだが、特に180枚目に象徴的な文章がある(SN県の活動例)。
【8 事業に取り組む過程でおきた課題、解決しがたい問題】としてこう明記されているのである。
―― 本来、PTA活動は保護者の自主的活動になるべきであるが、PTAの事務局主導になり(当県では、特に幼稚園・小学校では、PTA事務局を教頭が行っている現状が多い)、保護者主体の活動ができていない。今後、保護者の積極的参画をもつ活動団体へ変えていく必要がある。――
「ぷ~たシステム研究家」を自称する私は、こういう書類を完成させる地方公務員の率直さに、『研究の展望は明るいかも!』という喜ばしくもヤルセナイ感情を抱いた(苦笑)。