沖縄タイムス。
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八重山教科書:竹富教委が再質問状 2011年12月27日 09時34分
【竹富】八重山地区の中学公民教科書問題をめぐり、竹富町教育委員会(竹盛洋一教育委員長)は26日の臨時会で、文部科学省に再質問状を送ることを確認した。竹盛委員長らは再質問状に対する同省の回答を受け、町教委の招集を検討するとしており、教科書問題は越年することが確実となった。
町教委は、教科書有償化の根拠などを問うた質問状に対する文部科学省の回答が「聞きたいことに具体的に答えていない」として、県教委を通し、再質問状を27日までに送付する。臨時会では同町教委が採択した東京書籍版の無償給付を求めることも、あらためて全会一致で確認した。
町教委は地区協議会が答申した育鵬社版の採択の有無について、同省から今月末までに対応方針の報告を求められていた。
竹盛委員長は「東京書籍版の採択を貫く結論は同じだ」と強調。来春に無償給付されない可能性については「考えていない。あくまでも町への無償給付を訴えていく」と力を込めた。
自民に公開討論要請
高嶋名誉教授ら 「決議は不公正」 八重山地区の中学公民教科書問題で、自民党文部科学部会(下村博文部会長)の決議は不公正を疑われる部分が多いなどとして、子どもと教科書全国ネット21(東京)の俵義文事務局長と琉球大学の高嶋伸欣名誉教授らは25日付文書で、同部会に1月中旬の公開討論会に応じるよう申し入れた。
26日、高嶋名誉教授が記者会見して発表。同部会からは石垣市の玉津博克教育長に情報提供した義家弘介参院議員ら4人前後の出席を要望。地元側は地域住民らの出席を想定している。
竹富町は、採択地区協議会が答申した育鵬社版ではなく、東京書籍版を採択。これについて同部会は今月9日の決議で、各市町村教委の採択権を認めた地方教育行政法上は問題ないことに触れず、同一地区は同一教科書と定めた教科書無償措置法に違反すると指摘。文科省が県教委や竹富町教委に対し、育鵬社版を採択するよう是正要求を行うことなどを求めている。
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http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-12-27_27854/琉球新報。
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竹富町教委「無償」要求確認 教科書問題 2011年12月27日
【竹富】竹富町教育委員会は26日、臨時委員会を開き、東京書籍版公民教科書の無償給与を文部科学省に求めていく方針を全会一致で確認し、県教育委員会に文書を発送した。竹富町だけ無償給与の対象外とする理由などを尋ねる質問文も再度送った。
文科省は育鵬社版を選定した教科用図書八重山採択地区協議会の答申に添って教科書を採択した石垣市、与那国町の両教委は無償措置の対象とする一方、答申通りに採択しなかった竹富町教委は無償の対象外という方針で、竹富町には育鵬社を採択して無償給与を受けるか、東京書籍版を自費購入するか判断するよう要求。今月末までに教科書の需要冊数を報告するよう県教委に求めている。
竹富町は文科省の方針を受け、教育委員会の採択権より協議会の答申の方が優先する理由や、東京書籍版を採択した教育委員全員による協議が無効である理由などを問う質問状を県教委を通じて文科省に送付した。
文科省は今月16日、教科書無償措置法に基づく協議を行った協議会の結果に添って採択した石垣市、与那国町が無償措置の対象であることや、全員協議は石垣市、与那国町の両教育長から合意していなかったとする文書が発出されているため認められないとする回答を出していた。
臨時委員会後に会見した慶田盛安三教育長は「文科省は質問に十分回答していない。(竹富町だけ無償給与対象外とするのは)説明なき結論だ」と強調。「協議会は結論ありきで疑問が多い。竹富町は調査員の報告書を大事にし、公平公正に採択した。保護者や地域住民の意向も反映している」と採択の有効性を訴えた。
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185657-storytopic-238.html