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とどくとおもう Ⅱ

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ぷ~た資料39:情報を一方的に流すのも介入になる

教育次長――「この介入というのも非常に難しくて、情報を一方的に流すのも介入になってしまいまして、基本的には、P連の方からこういう情報がほしいということであれば、うちは提供することにやぶさかではございませんが、こちらからそういう情報を流して、促すというようなことも、なかなかちょっと難しいかなというふうに思っております」
議員――「何でもかんでも介入になってしまうというのは、私はちょっとおかしいと思います。さまざまな情報があるわけなんですよ。例えばここに不審者が出たとか、ここの場所は危ないとか、危険だとか、いろんな情報があるわけだと思うんですよ。それがどうも何だかP連に対して、何らかの情報を流すと介入になってしまうというのは、私はおかしいと思います。本来であれば、そういったT都のP連や全国のP連と一緒になって、一体になって、よりよいKT市の教育行政の改善や発展をしていただくというのが、本来のP連の役目であると思います」
この発言の噛み合わなさぶりが面白い。

上記を含む以下は、T都KT市議会の「2007.09.10 : HS19年第3回定例会(第5日)」の会議録より適宜抜粋。
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【#1議員】 …  大きな二つ目、教育についてお聞きします。HS16年度第2回定例会の一般質問でも同様の質問をしましたが、その当時はP連から第四小学校が脱会し、第六小学校と第八小学校が休会している状況でした。そこで、現在P連に加盟している小中学校について、お答えください。
 次に、脱会、もしくは休会したPTAの理由について、教育行政としてはどのように聞いておりますでしょうか。
 3)として、HS16年の一般質問でもお聞きしましたが、当時はKT市青少年問題協議会、交通安全対策審議会、社会教育委員の会、KT市ホテル等審議会、そのほか子ども家庭支援センター運営協議会委員という五つの会を挙げられておりましたが、現状に変化はあるのでしょうか。
 4)として、現在もP連にこういった審議会・協議会委員の選出をお願いしているならば、脱会・休会しているPTAからは選出できないという不公平が生じております。そこで、教育行政としてはこの状況を改善するために、どのような努力をされているのでしょうか。 …
【教育次長】 2点目、教育について、P連についてでございます。その中で、四つ御質問がございます。
 まず、1点目、現在加盟している小中学校PTAはということでございますが、三小、四小、六小、八小のPTAを除く四つの小学校と中学校3校のPTAが加盟しているというふうに聞いております。2点目、P連から脱会・休会を決意した小中学校PTAの理由はということでございますが、具体的に、P連の方から、具体的には単Pの方から退会・休会の理由は聞いておりません。承知しておりません。それで、その団体との関係、教育委員会と団体との関係、非常に難しい関係がございまして、これ、社会教育法の3章に社会教育関係団体という規定がございます。この社会教育関係団体、PTAも社会教育関係団体でございまして、その12条に国及び地方公共団体との関係というのがございまして、その内容は、国及び地方公共団体は社会教育関係団体に対し、いかなる方法によっても不当に統制的支配を及ぼし、またはその事業に干渉を加えてはならないという、法律的な規定がございまして、教育委員会としても非常に慎重に、これはP連だけでなく、いろいろなグループに対してもこの法律にのっとって対処しているところでございます。それから、3点目のP連へ選出をお願いしているKT市の審議会・協議会はということでございますが、教育委員会では、社会教育委員の会、青少年問題協議会に各1名の選出を依頼しております。それから、市長部局では、ホテル審議会に1名、それから交通安全対策審議会に1名の選出を依頼をしているというふうに聞いております。それから、4点目に、P連に加盟していないPTAに対する不公平を取り除くために、教育行政としてどのような努力をする考えなのかという御質問でございます。実際さまざまな御要望がございまして、それをP連が取りまとめているということでございますが、P連から外れた単Pもございます。現在教育委員会では、P連、それから単Pの御要望もそれぞれ聞いておるというところでございます。それと審議会・協議会への参加でございますが、すべての単PがP連に加入していないということもございまして、その辺の状況をそれぞれに対応して、どういう方法をとればいいのかということを今後検討してまいりたいというふうに考えております。
【#1議員】 三小、四小、六小、八小を除くと、今言っていただきました。つまり、今、11校あるうち4校が除かれていると。加盟していない。休会・脱会をしている。ということは、やはり干渉はできないということは理解できます。しかし、外部から正当に判断をした中で、何らかの問題があるから、抜けてしまったのではないかと。このように憶測をできるところでございます。そして、私も議員時代、今も議員ですけども、P連の方々から要望をいただくということを何度も経験をいたしました。しかし、その要望書を見ると、この学校には当てはまるが、この学校には当てはまらないという、そういった要望も数多くあるところを見ると、ちょっと統一して要望書を出すということに対して、限界があるんではないかと。このようにも感じた次第でございます。もしかすると、そういったところから考えて、抜けてしまった学校もあるのではないかと思うところです。それで、ちょっと一歩先にまた進んだ議論になってしまうのですが、もし、仮にP連とは別に、11校のPTA代表が集まる何らかの団体が今後結成された場合の話ですが、そのときに審議会・協議会の委員選出を新たな団体にお願いするという考えはあるのでしょうか。
【教育次長】 その結成された団体がどういう団体なのかということが問題になろうかと思います。基本的には、やはり保護者を中心とした団体ということであれば、検討の対象になろうかなというふうに考えております。
【#1議員】 済みません、仮の話で、憶測かもしれませんが、もしも仮にP連以外にその11校の何らかの代表が集まって、そこが保護者の方がしっかりと、活動するというような、そういった団体であるのであれば、やはり審議会・協議会のお願いする先というものも考えていただければと思うところです。そして、これ、ちょっと別の角度から物を考えたいのですが、例えばホテル等審議会なんですが、KT市でホテルが建設される可能性が高いのは、やはりKTFCインター周辺になると思います。そういうふうに考えると、やはりその通学路に当たる一小や七小や三中のPTAの保護者の方が委員に選出される方が、私はベターだと思います。そういった考え方、選出の方法等は教育行政としていかがお考えでしょうか。
【教育次長】 それも一つの考え方であろうとは思いますが、全般の保護者の意見も聞くことも重要かなと思っております。いずれにしましても、検討していかなきゃいけない課題であるというふうに考えております。
【#1議員】 やはりP連という枠になると、市内全体というふうに出てしまう可能性があります。その地域、地域ごとでだれにお願いするのかが一番ベストなのか、こういう考え方も一つ持っていただいて、そして、それを委員選出という形で各PTAにお願いしていくという、そういうことも一つ検討して、考えていただきたいというふうに、そのように思います。そして、確かに介入ができないということはわかります。しかし、このまま11校全体がまとまっていないという状況が続くというのは、KT市にとってよいことではないというふうに思います。もしかすると、今のP連が内部の改善をしていただいて、他の4校がまた入るという可能性もあるかもしれません。しかし、逆に先ほど私が質問しましたように、もしかすると、もうこれ以上今のP連には期待できないんで、ほかの何らかの団体を立ち上げて、そして、そこを一つのKT市としてのPTAのまとまりとしようという、そういったことも考えられると思います。そういった形で、さまざまな形で、今、方向がどのようになるかわかりませんが、ぜひとも教育行政としても、そのようにP連、またはPTAにお願いをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
【教育次長】 我々としても、一つにまとまっていただきたいという思いはございますけれども、先ほど申しましたように、法律的な問題もあります。何よりもやっぱりP連が、あるいはそれぞれのPTAが独自の団体であり、みずからの意思で方向を決めていただきたいというのが、こちらの願いでございます。
【#1議員】 みずからの方向で決めていただきたい。介入ができないので、なかなかそれ以上突っ込めないというのは理解はできます。しかし、やはりお願いとして、教育行政としても苦しい立場だと思うんですよ。本来であれば、11校まとまったところが一つあって、そこに公平に協議会、審議会をお願いするというのが、これが一番筋だと思います。しかし、それが現状として、この三小、四小、六小、八小が今抜けている。この状況を見ると、やはり不公平感があるわけなんですよね。そういったことを考えると、この抜けてしまった学校が審議会・協議会委員選出が今できない状況だと思いますが、そのあたりは、現状、そういった認識でよろしいんでしょうか。
【教育次長】 教育委員会としては、P連が代表権といいますかね、PTAの連合したものであるという認識でこれまで来ましたので、P連にお願いしていると。ただ、その中で分裂といいますか、そういうことが起こっているということの中で、若干考慮していかなきゃいけない面もあるかなというふうに考えています。
【#1議員】 今、分裂しているという、そういった悲しい状況があるということなんですが、ちょっとまた話を変えますが、どうも現在のP連というのはT都のP連や、または全国のP連といったそういった関係上部団体に加入していないために、縦横の連携がとれていないというように、こういうようにも聞いております。やはり本来であれば、周辺地域との連携をとって、その大きな枠組みの中でさまざまなお願いをしていき、また、教育行政に対するバックアップをしていく。そういったよい団体であって、そういった持ちつ持たれつという表現になってしまうかもしれませんが、そういったように、お互いのメリットを考えた上で、ぜひとも連携をしていただきたいと思います。そういった考えで、先ほど介入はできないと言いましたが、そういった上部団体に加入をするメリットというものは、伝えていただいているんでしょうか。
【教育次長】 この介入というのも非常に難しくて、情報を一方的に流すのも介入になってしまいまして、基本的には、P連の方からこういう情報がほしいということであれば、うちは提供することにやぶさかではございませんが、こちらからそういう情報を流して、促すというようなことも、なかなかちょっと難しいかなというふうに思っております。
【#1議員】 何でもかんでも介入になってしまうというのは、私はちょっとおかしいと思います。さまざまな情報があるわけなんですよ。例えばここに不審者が出たとか、ここの場所は危ないとか、危険だとか、いろんな情報があるわけだと思うんですよ。それがどうも何だかP連に対して、何らかの情報を流すと介入になってしまうというのは、私はおかしいと思います。本来であれば、そういったT都のP連や全国のP連と一緒になって、一体になって、よりよいKT市の教育行政の改善や発展をしていただくというのが、本来のP連の役目であると思いますので、やはりそういったところを教育行政としても考慮していただいて、今後このKT市、今、学力が随分上がっているというような、そういった答弁も聞いております。そういったところを見ると、親のささやかな願いというのは、子供がいつものように普通に学校に行って、そして、いろいろな友達をつくって、そして、その中で自分の将来の夢や希望、そういったささやかなものをはぐくみながら、そして、学力を向上させていく。それが、公教育のあり方だと思います。そういった意味を込めて、このP連というものが今現在このように分裂している状況を考えて、教育行政のトップである教育長としてはいかがお考えでしょうか。
【教育長】 PTAというのは、学校を支える大きな力の一つでございます。単位学校の課題だけではなくて、全市的な学校教育の課題についてもいろいろお考えいただきたいと思っておりまして、そういう意味では、連帯して、連携していただきたいというのが我々の望みでございます。
【#1議員】 ぜひともこの連携して、連帯するというのが、やはり大事な部分だと思います。今、この三小、四小、六小、八小、抜けております。つまり、それだけ今連携していないわけなんですよね。やはりそういった状況というものを考えると、KT市の教育行政は今ちょっと問題があるのではないか、このようにも考えられてしまうわけですので、そういったところもぜひとも教育長として考えていただいて、また、介入、介入って言われてしまうかもしれませんが、お願いをしていく。そこの部分が重要ではないかと思いますが、もう一度、再度お伺いします。P連に対して、抜けている学校にお願いする。または、各単Pに対して、今のP連、再び戻るべきなのか、また、何らかの方法で違う方法で11校が集まっていくべきなのか。そういったことを、それぞれのPTAにお願いしていくということはできないでしょうか。
【教育長】 ただいま議員の方から、大変単Pの権利というようなお話、要するに、審議会や何かに役員を送り出すための権利というものが阻まれているのではないかというようなお話ですけども、PTAそのものはやはり学校をどうしていくかと。学校の中で学校と一緒になって、子供たちをどう育てていくかという大きな団体でございます。任意団体でございますから、我々の方で特段こういう行き方をしなさいというようなことを申し上げるのは、なかなか難しいだろうと思います。各単位PTAでもいろいろお考えだと思います。それから、P連の方でもいろいろお考えだと思います。そういう意味でも、これらが連携し、連帯して、KT全体の子供たちのことを考えるようなPTAになっていただきたいというふうに思っています。
【#1議員】 そこのところが大変重要だと思います。しかし、今現状、やはり、この三小、四小、六小、八小が抜けていることによって、こういった協議会、審議会に委員が選出できない。この不公平感が残っているということをやはり十分把握して、考えて認識していただきたいと思います。そういった今抜けている学校に対するケアというのも必要ですし、また、P連という一つの大きなまとまりに今存在していないということを考えて、やはりそういったところもしっかりと促しかけていく。また、努力をしていただく。戻るのか、また、ほかの別の団体を立ち上げるのか。そういったところも、教育行政としてぜひともP連とまた連携して努力をしていただければと思います。
 私も現在3歳になる娘がおりまして、今後、いずれ第六小学校に入って、そして、第二中学校に入ってくれるものと思っております。そういった中で、今第六小学校も現在抜けているんですよ。そういったことを考えると、こういった審議会、協議会には出れない。また、KT市のPTAの一つの大きなまとまりとして、団体の中に今入っていない。入れないのか、どういった理由があるのか、そのあたりのことをなかなか教育行政の方としては把握できないとありましたけれども、そういった状況を続けていくということは、絶対に好ましくない。こういった認識をぜひとも教育行政の方には持っていただきたいと思います。そして、やはりお母様方からも、きのう9月9日でAY祭りというお祭りがありまして、そして、私も地域の1人として主催者側の1人として、このお祭りをやっていきましたが、やはり教育の問題というのは、本当にさまざまな形で要望が出されます。先ほど建設部長の方にも道路の問題、信号機の問題等をお願いをさせていただきましたが、これも、すべてやはり保護者の方々の声というのが非常に大きいんですよ。そういった中で、こういった保護者の方々の意見が速やかに上げられて、そして、PTAとして連合する。そういったこともP連は大切な役目を担っておりますので、ぜひとももう一度このP連の大切な役割というものを見詰めていただいて、ぜひとも連携、協力をしていただければと思います。一保護者としての願いとして、要望させていただきます。これで、私の一般質問を終ります。
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以上の質疑応答から私が大まかに判ったのは二つだ。
1)連合体が委員を派遣している会は4つあること。
・社会教育委員の会(教育委員会系)
・青少年問題協議会(教育委員会系)
・ホテル審議会(市長部局系)
・交通安全対策審議会(市長部局系)
※質疑で出た「子ども家庭支援センター運営協議会」について応答は無かった模様。
2)連合体に不参加であることが【審議会等に役員を送り出すための権利が阻まれている】という考え方があること。
この二つが判った時点で、『不公平感が残っている』と言う#1議員の感覚は、【平等感/公平感を満たすためなら、連合体への参加は強要できる/強制できる】という発想に繋がりそうな懸念も湧き、私にはいささか興味深い。
教育長・次長の応答は理路整然としていると思う。
なお#1議員の当日の日記↓はこの質疑応答に触れていない。
http://blog.goo.ne.jp/ishiinobuyuki/e/52df3fce602e1d80151453c9d622114b
cf.会議録
http://asp.db-search.com/kunitachi-c/dsweb.cgi/querymokuji?QueryType=New&ArchiveID=1&Template=DocMokujiFrame&ExpandItemSelect1=Sel&ExpandItem1=h19-0910_002

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