
これが実に読ませる代物で――発言者の苗字が‘判じ物系’で独特の妙味あり(笑)――、例えば次のような発言が明記されている。
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◆1◆日本社会おしまいの条件
「やはり
人権というものを子供たちに教えるということになったら、
もう日本の社会はおしまいだと僕は思っています。
その人権ということ、人の優しさとか忍耐力ということを、
やはり幼児たちと接することによって
自然に心の中から出てくるというふうにしないと、
教えてできることというのは非常に限られていると思うのです。」
◆2◆子供よりも手のかかる夫の圧迫
「今 育児相談の現場で
子供に対する悩みよりも、夫に対する悩みというのが半分以上でございます。
子供よりも手のかかる夫ということが、かなり家庭教育を圧迫している
ということも1点だけ申し上げておきたいと思います。」
◆3◆リードされる人の人間性を高めることが非常に大事
「私は日本をリードする人がそんなにたくさんいては困ると思うのです。
全員がリードするわけにいきませんから。
それよりも、リードされる人、引っ張られていく人の人間性を
高めることが非常に大事だと思います。
それは、やっぱり優しさだとか思いやりだとか礼儀正しさだとか、
もっと簡単に言えばあいさつがきちんとできるとか返事ができるとか、
そういうことですから、
その辺のところもしっかりやっていく必要があると思います。」
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私は、1と3を、2が説くところの【子供よりも手のかかる夫】系御仁の発言である――と判断した(微笑)。
なお、
1は#3会議での発言。↓のPDFファイル、p.4下の5行に載っている。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BA00/keikaku/giji3.pdf
2も#3会議での発言。↑のPDFファイル、p.33下から3行目~p.34の1行目に載っている。
3は#2会議での発言。↓のPDFファイル、p.26下から2行目~p.27の4行目に載っている。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BA00/keikaku/giji2.pdf
なおなお、
明後日、3日(水)に第8回会議が開催予定。
cf. http://www.pref.saitama.lg.jp/A20/BA00/keikaku/keikaku.html
なおなおなお、
この会議のメンバーの中には、下の記事で「がっかりした…対応を考えたい」とコメントした教育長もいる。
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毎日新聞2008.8.30地方版http://mainichi.jp/area/saitama/news/20080830ddlk11100233000c.html
●全国学力テスト:中3数学、2年連続で全国下回る 教育長「がっかりした」/埼玉●
県教育局は29日、小学6年生と中学3年生を対象に行われた全国学力・学習状況調査(学力テスト)の結果を発表した。今年度で2回目。小6は国語、算数とも正答率が全国平均を上回ったが、中3は昨年に続いて数学で全国を下回った。島村和男教育長は定例会見で「中3の結果を聞いてがっかりした。あまり点数に一喜一憂すべきではないが、一つの目安が全国平均。市町村教委とも相談して対応を考えたい」と話した。【稲田佳代】
学力テストは4月22日に、県内の全公立小、中学校1248校(12万4598人)を対象に国語と算数・数学の2教科が行われた。それぞれ基礎的な読み書きや計算の「知識」(A)と、自分の考えを書き、グラフや図を読み取る「活用」(B)に分かれている。
平均正答率を都道府県別で見ると、埼玉は小6で国語A19位、B14位、算数A25位、B12位だった。中3では国語A35位、B24位、数学A41位、B39位。小6に比べ中3が全国平均を下回りがちな傾向について、義務教育指導課は「05年から県が進めている『教育に関する三つの達成目標』(学力、規律ある態度、体力)が、低年齢から実施した方が効果が高かったため」とみている。
中3では答えが空欄のままの割合が高く、早々とあきらめたり、最後の設問まで行き着かない傾向がうかがえる。また、小6の平行四辺形の面積を求める設問は、底辺と高さだけが示された昨年度は正答率が高かったが、斜辺の長さも加えて示された今年度は底辺と斜辺を掛ける誤答が多く出た。同課は「公式の意味をきちんと理解していないと活用できない。基礎、基本を徹底したい」と話した。
学習状況をみる調査では「家で学校の宿題をしている」と答えた中3の割合が、全国平均の81・4%と比べ74・4%と低かった。以前から県の調査でもみられる傾向といい、7月に家庭学習を促す内容の冊子を保護者に配布している。
各市町村の結果は29日に国から直接市町村に送付された。開示は各市町村の判断による。昨年はさいたま、鶴ケ島、美里の3市町がホームページや広報誌で公開した。
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◆学力テストの県内の平均正答率◆ ※単位は%。カッコ内は全国の平均正答率
小6 中3
国語A 66.2(65.4) 73.2(73.6)
国語B 51.8(50.5) 61.1(60.8)
算数・数学A 72.3(72.2) 61.1(63.1)
算数・数学B 52.5(51.6) 47.8(49.2)
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…学校別の結果を開示することも、「がっかりした」を癒す対応の1つかもしれない。
……【埼玉県教育振興基本計画検討会議】のメンバー全員が、この小6・中3を対象とした学力テストを、実験的に受けてみて、その正答率(メンバー全員の平均でも可かな)を開示することも、「がっかりした」を癒す対応の1つかもしれない!
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↓産経新聞2008.7.15 http://sankei.jp.msn.com/life/education/080715/edc0807151649008-n1.htm
●学力テストの結果開示、埼玉県でも審議●
埼玉県教育委員会に全国学力テストの市町村別、学校別の結果を開示するよう求める情報公開請求が行われ、県教委が不開示処分としていたことが15日、分かった。
全国学力テストの結果をめぐっては、鳥取県情報公開審議会が開示するよう答申、鳥取県教委が協議している。
埼玉県によると、情報公開請求は昨年10月29日に行われ、県教委は同11月27日に「市町村、学校別の結果は公表しないよう、国から通知を受けている」として不開示とした。
請求者が今年1月、異議を申し立てたことを受け、県教委が埼玉県情報公開審査会に諮問し、4月に審議を開始。県教委、請求者からそれぞれ意見聴取した上で、今秋以降に開示の是非について答申する。
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