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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

ぷ~た資料594:コンミュニティ・スクールとPTA

1954(昭和29)年刊行の《PTA質疑応答集》に、
  Q8:新しい教育とPTAと、どんな関係があるか。
という質疑が載っている。
これに対する応答の第2段落は以下のように記している(緑字化byFJN)。
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 これからの教育は、社会生活の中で子供自身が現実の社会に適応することを学び、社会の要求にこたえ、よりよい社会をつくる能力を身につけるようにするにある。そうなると、学校と社会とはいよいよ緊密な関係でなければならぬ。水魚の交りという言葉があるが、学校と社会には、水と魚との関係がある。水がなければ、魚は生きられない。いわば社会全体が学校であり、学校の中に社会が見いだされなければならない。こうした考え方の教育をコンミュニティ・スクールというが、PTAはこの土台石である。なぜなら、PTAは、社会の中で最も教育に関心を持つ父母と先生との協力する団体だからである。PTAはまさに学校と社会とをつなぐ動脈である。これによって学校の活動は社会に浸透し、社会のいきいきとした動きが学校に絶えず清新の気をおくる。要するに、PTAは新しい教育の確立上なくてはならぬものである。
(p.35の8行目~p.36の2行目)
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 次の質疑、すなわち、
  Q9:PTAはどんな経過をとって発展したか。
に対する応答は、冒頭で「PTAの運動は、今から五十年前に米国におこったものである」(p.36)と記し、第2段落で以下のように記している(緑字化byFJN)。
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 五十年の間に変遷があった。ある時にはPTAが本来の目的を逸脱して、学校の管理や人事の問題まで干渉するものもでて不評を招いたこともある。しかし一方には、PTA自身が反省自重するとともに、第二次世界大戦を契機として新しい「コンミュニティ・スクール」の思潮が生じ、社会を離れて教育は存在しえないことが、強く主張されるようになった。そして、PTAの重要性が再認識され、今日のような健全な発展をみるようになったのである。
(p.37の1行目~5行目)
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cf.
《PTA質疑応答集》(1954)のpp.034-035
    ――http://blogs.yahoo.co.jp/cgxyw127/35427644.html
《PTA質疑応答集》(1954)のpp.036-037
    ――http://blogs.yahoo.co.jp/cgxyw127/35427653.html

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