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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

ぷ~た資料727:40年前の文部大臣のPTA答弁

1971(昭和46)年3月12日の参議院予算委員会で。
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御指摘のとおりに、PTA等でこの会費等に、中には当然国や市町村でまかなうべき施設費までもお願いをするというような形になっておるのは、これはやはり地財法に照らしますともとるものであると考え、実はこの実態も調査をいたしまして、毎年これを是正する方向に向かって努力をしておりますけれども、まだ完全な段階に達しておらないわけでございます。
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see⇒http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/065/1380/06503121380012a.html

当該質疑全体の再録。
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○萩原幽香子君 関連。ただいま中沢委員の御質問の中に、非常に、十一万円になったといってもサラリーマンの生活はあまり楽ではない。楽ではない中から貯蓄をしていく。その貯蓄の理由の中で、子供の教育費というその理由が非常に高いパーセンテージを占めている、こういう実態があるわけでございますけれども、こういう状態はどこに原因があるとお考えでございましょうか。たとえばPTA会費、その他寄付金などで考えてみましても、昭和四十三年度公立小学校においての父兄負担というものは約千二百五十億に達しているわけでございます。そのうちのPTAの会費、いわゆる小中学校の徴収金というものが一千億余りあるということでございます。しかもこの使用の内訳を見ますというと、教員給与、電気、ガス、水道費、建築備品などの修繕費あるいは用地費や建築費など、本来国及び地方公共団体の予算でまかなうべきものに使用されているわけでございます。特に私が非常に心配をいたしますのは、この小中学校の学校徴収金、この中で建築のいわゆる修繕費がまかなわれているという実態でございますが、この修繕費というようなものは地財法の二十七条の四に違反するということになるのではないかと、こういうことを考えるわけでございます。こういう実態、寄付金の場合は別でございますけれども、いわゆるみんなからほんとに強制的に集められるような会費の中でこういった修繕費がまかなわれているということは、額のいかんを問わず、やはり地財法に違反するのではないか、こういうことを考えるわけでございますが、この実態を文部大臣はどのようにお考えになりますのか、承りたいと思います。
 時間がないので続いて御質問いたします。それから、大臣は、こういう義務教育におけるPTA負担の実情について御調査になったことがおありでございましょうか。もし御調査になっていらっしゃいますなら、その上に立ってどのような御指導がなれましたのか、承りたいと思います。
 次に、四十五年度で政府は私立学校に対しまして、人件費を含む経常費を百三十二億助成されたわけでございますけれども、これが父兄負担の面でどのような効果があがりましたでございましょうか。調査をしておられましたらお示しをいただきたいと存じます。
 とにかく、最近は教育貧乏ということばがよく使われているとおり、教育費が生計を脅かしていることは周知のとおりでございます。そこで大臣は今後こういう問題についてどう努力をされるおつもりか、承りたいと存じます。
○国務大臣(坂田道太君) お答えをいたしたいと思います。
 貧しい家庭の中でだれでも自分の子供を高等教育を受けさせようという気持ちは十分わかるわけでございます。また、日本の国民は非常に教育熱心であるという事情もあるわけでございます。それだけに日本の今日のこの経済繁栄もあろうかと思うのでございますが、家計費の中に占める教育費が非常に高いということも私たちは承知をいたしております。したがいまして、なるたけ義務教育においてはお金のかからないようにということで、その一環といたしましては、教科書の無償ということも実現をしておるわけでございますが、しかし、御指摘のとおりに、PTA等でこの会費等に、中には当然国や市町村でまかなうべき施設費までもお願いをするというような形になっておるのは、これはやはり地財法に照らしますともとるものであると考え、実はこの実態も調査をいたしまして、毎年これを是正する方向に向かって努力をしておりますけれども、まだ完全な段階に達しておらないわけでございます。
 また、私立大学に対する助成を昨年度から行ないましたわけでございますが、その効果についてでございますが、この効果は今後数年ならなければわからないとは思いますけれども、しかし、おそらくあれがもしなかったとするならば、昨年からことしにかけまして私立大学が一斉に授業料の値上げということをやらざるを得なかったんではないか。そして、それはまた学生たちの反発を買いまして、せっかく収拾の段階にございます大学紛争を激化したであろうというふうに思います。
 この人件費を含む経常費助成というものは、単に授業料値上げに見合うお金ではないんでございまして、教育研究の質的充実ということに対しまして、この費用というものが見込まれておるわけでございます。
 今日医科大学等におきまして不詳事が――大阪大学の入学試験に対する不正事件も起きております。もちろん直接の関係はございませんけれども、しかし、今日私立大学の医科大学あるいは医学部に入りますためには相当多額のお金が必要である。お金がなければ私立の医科大学は受けられない。こういうことは社会的な問題でございまして、私は、今後医科大学に進む者に対しましては、公立、国立、私立を問わずかなりの助成を考えていかなきゃいかぬのじゃないかというように、いま事務当局に対しましてその構想というものを練らせておるような段階でございます。
 あるいはお答えに漏れたところがございましたならば、再質問していただきますならばお答えを申し上げたいと思います。
○萩原幽香子君 まだまだお聞きしたいことがあるわけでございますけれども、これはまた委員会のときに詳しくお尋ねをいたすことにいたします。
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萩原議員は民社党所属。
以下は2007年の共同通信配信記事。
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萩原幽香子さん死去 元民社党参院議員
 萩原 幽香子さん(はぎわら・ゆかこ=元民社党参院議員)10日午後4時15分、急性呼吸不全のため兵庫県姫路市の病院で死去、96歳。兵庫県出身。自宅は姫路市豊富町豊富1671。葬儀・告別式は13日午後1時から姫路市野里854の1、セレモニーホール花北大和会館で。喪主は二男勝義(かつよし)氏。
 68年に兵庫選挙区で初当選、当選1回。
2007/10/11 09:46 【共同通信】
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see⇒http://www.47news.jp/CN/200710/CN2007101101000558.html

萩原議員のPTA関連質疑は本blog過去記事でも取り上げた。
cf.01――ぷ~た資料212-05:広報紙〈日本PTA〉を読む(05)
cf.02――ぷ~た資料416:1970年代国会での「PTA不要論」

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