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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

NSCオブジャパン 記者ブリーフィング(41)――状況は非常に【異常状態】

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原子力安全委員会 記者ブリーフィング(2012.05.10)(第21回臨時会議)
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cf.――http://www.nsc.go.jp/briefing/info.html

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 原子力安全委員会記者ブリーフィング
  日時:平成24年5月10日(木)14:25~15:03
  場所:合同庁舎4号館6階643号室
  参加者:班目原子力安全委員長、久木田原子力安全委員長代理、
      加藤審議官、水間総務課長、小原審査指針課長

○TBS立山記者 TBSの立山と申します。
今日、原子力安全・保安院の方で、ストレステストの審査が再開されたのですけれども、改めて、新年度になりまして、まだ規制庁の発足はされていませんが、安全委員会としてはストレステストの審査については、どのようにお考えになってらっしゃるのかをお聴かせください。
○班目原子力安全委員長 それに関係しますので、お答えする前にどのような状況になっているかということを説明させていただきます。
実は、4月27日だったと思うのですけれども、原子力安全委員会担当の細野大臣といろいろと意見交換する機会を持たさせていただいております。そこで、2点話が出ました。
ひとつは、4月16日をもって3人の委員の方が任期満了を迎えられております。その後、ある意味では任期満了だけれども、どうなっているのかということで、これについては、大臣の方から、設置法の継続規定を使って引き続き、任務に就いていただいている状態であると。これについては、大変申し訳ないけれども、原災法のいろいろな要求がこれからあったときに、行政の空白ができてしまうと非常に国民全体に対して申し訳ないことになるので、曲げて何とかそういう状態でも任務を引き続き、やってほしいという要請がございました。
かなり恐縮するぐらい丁寧にそう言われてしまったので、実は、3人の委員の方とも決して納得しているわけではないけれども、確かに行政の空白ができるということは大問題なので、引き続き、任に当たっている状況にあるということが1点です。
それから、もうひとつ、今ちょっとお話が出たようなことなのですが、総合的安全評価については、大飯の3号機・4号機以降のものについては、大臣の方としては規制庁と言いますか、新規制機関が発足して、そちらの方でしっかりとした議論をすべきであるというお考えを縷々述べられたということでございます。
一応、そういう背景がございまして、そんなことで現在、原子力安全委員会としては、正直なところ本当に悩んでいる。結局、いつ新しい規制庁なるものが発足するのかということについては、明確な御返事がいただけなくて、とにかくできるだけ早くします、とおっしゃられているという状況が続いていますので、そのような状況の中で、スケジュールありきではないところの、ちゃんとした審議ができるかというと、我々としては、大変自信がないということから、どうしたものかと相変わらず考えあぐねている状態が続いているということです。
この状態は、原子力安全委員会としても、いい状態だとは決して思っていないわけですけれども、そういうことになってしまっているということを御理解いただきたいと思います。
○TBS立山記者 ということは、確認ですが、大臣としては原子力安全委員会としてはストレステストの審査をやらなくてもよいというお考えだと思うのですが、それをそうですかと受けたわけではなく、ちょっと悩んでいるという感じなのですか。
○班目原子力安全委員長 原子力安全委員会というところは、決して普通の行政機関のように大臣の指示を受けて動くとか、大臣の要請があったら必ずやりますとか、そういう機関ではなくて、ある程度、独立性が担保されているわけでございます。ですから、大臣がそうおっしゃったということは、あくまでも参考にして、我々自身、果たしてできるのだろうかということで悩んでいる状況だということです。

○電気新聞山田記者 電気新聞の山田と申します。
一次評価の審査なんですけれども、確かにおっしゃるように、いつ規制庁ができるかわかりませんし、取り組んではいるが中途半端になるかもしれないと。でも、中途半端になってもいいので、中途半端であっても進めていって、もし途中で規制庁ができたらそれを引き継ぐような形でもいいのではないかと思うのですけれども、そういうお考えはないのでしょうか。
○班目原子力安全委員長 そういうことについても、細野大臣の発言なども参考に、どうしたものか考えていると。
それから、実は今日、炉安審に落としましたけれども、志賀発電所のMOX装荷の問題ですね。これも、実はそういう状況ですので、原子力安全委員会が存続している間に答申ができる自信は全く持ってないわけです。こちらの方は、ただ原子炉等規制法に原子力安全委員会の意見を聴かなければいけないと明記されていることですので、これについて、原子力安全委員会がやらないということは、行政の空白をつくるということなので、これはやろうと思っています。
こういう問題は、最後には安全委員会が廃止になったところで、こういうような審議状況になっていますということをまとめて、新しい規制機関に書き送るという形の処理をさせていただこうと思っているわけです。
それに対して、総合的安全評価の一次評価の確認というのは、ちょっと性質が違うものだと思っているので、我々としては、そこで切り分けている状態でございます。
○電気新聞山田記者 性質が違うというのは、どう違うのでしょうか。
○班目原子力安全委員長 少なくとも総合的安全評価というのは、どういうものかといいますと、昨年の7月6日に原子力安全委員会の方から、緊急安全対策とか、いろいろな対策を取ったことによって、いろいろな原子力発電所の安全性はそれなりに上がったということは認めているわけですけれども、安全性というはそういう個別の行為を取ったからどうなったかというだけではなくて、全体として評価しなければいけないものなのです。
今日も、ただ単に燃料を酸化ウランからMOXに変えただけかもしれないけれども、やはり安全性というときには、全体として見なければいけないんです。だから、そういう総合的な安全評価をやってくださいと申し上げた。これは経済産業大臣へ原子力安全委員会から要請したわけです。
それに対して、7月11日になって、それを一次評価と二次評価に分けて、一次評価を運転再稼働の条件にするという3大臣ペーパーというものが出てきたという状況です。
一次評価と二次評価を、こういう計画でやりますというのは、これは原子力安全委員会としても了承はしましたけれども、原子力安全委員会として求めているのは、あくまでも総合的安全評価全体なのです。一次評価と二次評価をまとめてやっていただきたいと、これは何回も申し上げていますけれども、その意見は全く変わってございません。
そんな中で、何か中途半端に更にやることがいいことかどうか、その辺りで原子力安全委員会としては非常に悩んでいる状況です。
○電気新聞山田記者 一次評価と二次評価が、もし合わさって出てきているのであれば、規制庁がいつできるかわからないし、中途半端になるかもしれないけれども、安全委員会として審査はすると。だけれども、今回は、一次評価という中途半端なものしかできていないから、それを途中までやって終わりにするのがいいかどうか悩んでいるということですか。
○班目原子力安全委員長 そもそも原子力安全委員会に対して、一次評価の確認をしてくださいという要請がきちっとあったというふうにも認識していないわけです。もちろん、7月11日の文書は見ていますから、そういうことになっているということはよく分かっているわけです。ただ、細野担当大臣が、そういうことまでおっしゃっているということも、これは我々としては、参考にして対応を考えているということです。
○電気新聞山田記者 志賀1号のプルサーマルですけれども、保安院が福島事故の知見とかを反映せずに、現行指針通りに審査したということについて、ちょっと不思議な気持ちがしたのですけれども、その辺は、委員長はどのようにお感じになりますか。
○班目原子力安全委員長 資料を見ていただければいいのですけれども、例えば、技術的能力のところなどでも、今回の事故を踏まえていろいろな緊急安全対策を取ったということが1行も書かれていないわけです。全く去年の3月11日以前の状態で審査書ができているわけです。これで最新知見の反映だとか、事故を踏まえての教訓の反映をしているとはとても思えないので、原子力安全委員会としては、あくまでも安全性というのは総合的に評価するものだと思っていますので、是非、それはこれからの炉安審の審議の中でじっくりと議論させていただきたいと思っています。

○日経新聞上林記者 日経新聞の上林と申します。
班目委員長は、これまで一貫として原発の安全性向上には引き続き、最新の知見を反映した審査が必要だということをおっしゃっているかと思います。そういった意味で、4大臣、野田首相とか経産省ら4閣僚による判断基準では、そういった継続的な安全性の向上という点に触れられて、そういうことで判断しようということを触れているかと思うのですけれども、そういった点で委員長とのお考えと一致しているのではないかと思うんです。その判断基準については、どうお考えでいらっしゃいますか。
○班目原子力安全委員長 それについては、私から特段申し上げることもなく、当然、これからも継続的な安全性向上に努めていただければ結構だと思っております。
何回も申し上げますけれども、定期検査中の原子力発電所の再稼働に関しては、法令上は原子力安全委員会が何か物を申す権限は全く持っていないわけですので、そちらはそちらできちんとやっていただければ結構だと思っています。

○毎日新聞岡田記者 毎日新聞の岡田と申します。
志賀のプルサーマルの件ですけれども、これは結局、保安院から諮問を受けて、もう1回出し直させるという選択肢はないのですか。不十分だという考えは、縷々示されておりましたけれども、であれば、もう一度検討を差し戻すというか、やり直させるということはされないのですか。
○班目原子力安全委員長 これは法手続上のことなので、私はそれほど詳しくはないのですけれども、前回、実は去年の3月に一度、経済産業大臣から原子力安全委員会に諮問がございましたけれども、その後、北陸電力からそれの取下げがあったわけです。取下げて、2つに分けて、また出してきたということがありますので、あるいはこの二次審査といいますか、原子力安全委員会の中での議論を踏まえて、そういうことは当然、起こり得るのかもしれないとは思っております。
○毎日新聞岡田記者 これは、あくまで炉安審にかけて、そういう議論になればそういうことは起こり得るけれども、あくまで炉安審での議論だということですか。
○班目原子力安全委員長 原子炉安全専門審査会という組織は、総理大臣が任命する組織で、原子力安全委員会ともある意味では独立した組織ですので、細かい議論はあくまでもそちらの方に委ねたいと思っております。
○毎日新聞岡田記者 差戻しもあり得るというのは、炉安審での議論に依存するという意味ですか。
○班目原子力安全委員長 炉安審が差戻しを言うかどうか。これはちょっと事務局から。
○小原審査指針課長 事務局から補足させていただきます。本日の諮問については、原子炉等規制法に基づいて諮問されたということで、法律上は諮問を受けたことに対する答申という規定があるのみです。ですので、答申の際にイエスかノーかという形でお答えをすることになろうかと思います。
ただ、昨年の10月に諮問を取り下げたというのは、これは諮問をした側が審査に入る前の段階で諮問行為がなかったものにしたということでありまして、これは審査の結果どうこうという話とはまた別のものと御理解いただきたいと思います。
○毎日新聞岡田記者 確認なのですけれども、そうすると諮問は受けるけれども、結果については炉安審に委ねるのであって、安全委員会としては、今、見解を言う段階ではないということになるのでしょうか。
○班目原子力安全委員長 これは、もうまさにそのとおりで、これは炉安審の会長あてに文書を出してございますので、あとは炉安審の方でしっかり議論していただければよろしいかと思います。
○毎日新聞岡田記者 1回切り分けて、使用済の樹脂タンクについても同じように去年の秋に諮問を受けていると思うのですけれども、そのときは同様に福島の事故を踏まえた教訓を反映させるべきだという議論にはならなかったのですか。
○班目原子力安全委員長 実は、使用済樹脂タンクの共用化ということについては、若干、原子力安全委員会の中でも議論しましたけれども、福島の事故を受けての教訓反映事項は少ないであろうと、ほとんどないであろうと。しかも案件として、いろいろな他プラントで似たようなことが行われているということもあるので、実は直轄案件として審査してございます。
ただ、恐らくMOXの話というのは、切り分けてまた再提出されたというのは、やはりそれとは性質が違うものだというふうに北陸電力の方で判断されたのではないかと思っております。
○小原審査指針課長 これも補足させていただきます。廃樹脂の審査については、安全委員会の直轄審査という形で進められておりまして、審査に用いられた資料であるとか、どういう審査がなされたかといった速記録は公開されておりますので、ちょっと御確認いただきたいと思いますけれども、審査の過程で、特に福島事故を踏まえて緊急時の対応体制、あるいは訓練、どのような形で改善がなされているかというところも確認されていると理解してございます。
○毎日新聞岡田記者 結局、福島の事故を踏まえた対応というのは、この審査書とは別に求めるという御趣旨なのですか。
○班目原子力安全委員長 審査書のよしあしを審査する場ではなくて、あくまでも、一次行政庁である原子力安全・保安院がどういう審査をしてきたかということを全部聴取した上で、それでこちらとしては判断するものです。
ですから、この審査書に書いていないことももちろん、専門審査委員会の方々からいろいろと受けることになるわけです。

○日本テレビ福井記者 日本テレビの福井と申します。
先ほどの4大臣による再稼働の新基準の評価について、少し細かく伺いたいのですけれども、政府の出している新基準だと3段階に分かれていて、基準1、2、3に分かれていると思います。
1については、緊急安全対策を実施したことで安全性が高まったと先ほど委員長もおっしゃったとおり評価されていると思うのですけれども、まず基準1を設定していることについての評価は、いかがですか。
○班目原子力安全委員長 申し訳ないのですけれども、4大臣による判断というのは、科学技術的判断というよりは、かなり政策的な判断が入っていると思いますので、原子力安全委員会としては、それについてのコメントは差し控えさせていただきたいと思っております。
○日本テレビ福井記者 では、質問の仕方を変えさせていただきますが、緊急安全対策を実施したことで、対策を講じていなかった以前よりも安全性は高まっているという認識は間違えていないということですね。
○班目原子力安全委員長 これは、少なくとも大飯3・4号の審査で、それなりの確認はしてございます。
○日本テレビ福井記者 次に、ストレステストも一次評価と二次評価の切り分けにとどまらずに、どんどんと安全の改善強化を継続的にしていくことが重要だとおっしゃっている。その点に関しても委員長のお考えとは違わないということでしょうか。
○班目原子力安全委員長 これも先ほどお答えしたとおりで、まさに継続的改善こそが必要だと思っております。
○日本テレビ福井記者 先ほどのお答えだと、言うことがないとおっしゃったのですけれども、それは肯定的な意味で言うことなしとおっしゃったのですか。
○班目原子力安全委員長 言うことがないというのは。
要するに、どういうふうな手続で再稼働をされるかということについては、そもそも法令上も原子力安全委員会というところは、再稼働の可否について何か言う権限を持っていないわけです。そういう意味で、何も申し上げるつもりはございませんと言ったわけです。
○日本テレビ福井記者 再稼働の可否についてというよりは、このような基準の中身をどのように評価されているのかということを私たちは伺いたいのですけれども。
○班目原子力安全委員長 安全基準という話になりますと、これは本来、規制行政庁がしっかり技術的に詰めて、それで事業者を指導するものだと考えてございます。
原子力安全委員会というところは、安全審査指針類のような基本的な考え方を示して、それに対して具体的にどういうふうにやるかということを、原子力安全・保安院の方で定めるという形でこれまでも来ています。例えば、耐震設計指針、今度は地震・津波安全設計審査指針に変えて、基本的な考え方というものを述べてございますけれども、それでは具体的にどういうふうに評価するのかというのは、原子力安全・保安院の方の検討事項になるわけです。そういう意味では、安全基準というものについては、原子力安全・保安院の方でしっかり検討していただきたいと思っているということです。
○日本テレビ福井記者 お立場と仕組みと枠組みもわかるんですけれども、先ほどの日経の方の質問とも重なるのですが、政府の新基準の内容を私たちが読み解いたときに、そして班目委員長がこれまで発言されてきた御主張とを踏まえたときに、非常に反映されている、似ていると感じるんですが、そのことについてのコメントはいただけないのでしょう
か。
○班目原子力安全委員長 ですから、政治判断については、私はコメントを差し上げる立場ではない。これはお分かりいただけますね。
私たちがずっと申し上げているのは、是非、安全性というのをどんどん高めるように努めてくださいよ。こういうことについては入れ込まれていれば、それはそれで結構だと思っているということです。
○日本テレビ福井記者 ありがとうございます。

○読売新聞大山記者 読売新聞の大山と申します。
先ほどの志賀原発のプルサーマルの関係ですけれども、つまり、現行の法令上、保安院は現行の指針に基づいて審査をするしかないかと思うんですが、班目委員長がおっしゃっていたというのは、今現在、指針類の見直しをされて中間報告をまとめていますが、そういったものも参考にして、審査なりを保安院に求めるという趣旨なんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 例えば、耐震関係だと、確かに地震・津波安全設計審査指針なるものは、まだパブコメもやっていませんし、案の状態であります。しかしながら、それなりにまとまったものはございます。
もう旧指針と言うべきかもしれませんけれども、現行の耐震設計指針には最新の知見を反映させることと明記されています。ということは、確かにまだ指針として発行はしていないかもしれないが、その部分というのは、これから行う安全審査については、当然、適用しなければいけないものだというのが、原子力安全委員会の基本的な立場でございます。
○読売新聞大山記者 ということは、そういったことは保安院に対しても明示的に指示なり、指導なりといったことはされているんですか。それとも、先ほどのやりとりの中で、そういったことは恐らく保安院が分かったということになる判断になっているのでしょうか。
○班目原子力安全委員長 明示的な指示をしているつもりはないし、というか、でも、最新の知見を反映するということは前の指針にも書いてあることですので、当然、保安院の方ではお分かりいただいていたと思ったところ、せっかく、一度引っ込めて出し直されたものが旧指針、旧基準にのっとってやりましたと言われて、ちょっとびっくりしたというのが本音でございます。
○小原審査指針課長 1点だけ補足させてください。
この指針の性格ですけれども、安全審査指針類というのは、あくまでも原子力安全委員会がダブルチェックをするために自ら定めたものということでありまして、これを行政庁に強制的に適用を求めているという性格のものではございません。
ですので、原子力安全・保安院は、原子力安全・保安院のお考えの下に安全委員会の指針をも使いながら審査をしているという状況になってございます。
○読売新聞大山記者 それと、もし炉安審の方での質疑の内容によって、保安院なり事業者なりから、今回の最新の知見が反映されているといったような説明がなされた場合、今回の諮問の文書の中にないようなことが、例えば、最新の知見を反映したことが、その炉安審の中で説明された場合は、それはそれで炉安審の方で納得されているということになれば、それは問題なしという答申になるのでしょうか。
○班目原子力安全委員長 これも先ほど申し上げていましたように、炉安審に今はお願いしたわけですから、あとは炉安審の方で御判断をいただけるものだと考えております。
○読売新聞大山記者 あと内容は変わるんですけれども、ストレステストの関係で、もちろん、安全委員長は今現在どうするか悩んでおられるとおっしゃっていましたが、それでは、もし、例えば、今現在、ストレステストの意見聴取会なり、意見交換会を今すぐにでも開けるというか、そういった準備などはされているのでしょうか。例えば、もし新規制庁ができる期限が決まって、開けそうだというふうになった場合です。
○班目原子力安全委員長 まず、細野大臣といろいろお話をさせていただいたけれども、期限については、できるだけ早く関連法案の成立を目指すというお話しかいただけていないという状況でございます。
それでは、原子力安全委員会としてどうするかというと、最初に申し上げたように、実は3人の委員の方は、もう任期満了なんです。継続規定で変則的に任務を続けていらっしゃるという形になっている。そんなことでどうするかというので、全く話し合っていないわけではない、雑談はしていますけれども、少なくとも安全委員会としてこうしようというような議論に入れないでいるというところが本当のところです。
○読売新聞大山記者 わかりました。

○共同通信竹岡記者 共同通信の竹岡と申します。
志賀のMOXの方なんですけれども、確認ですが、炉安審の結論としては、もうイエスかノーかだけで、それ以外の、例えば、先ほどのように差戻しみたいな判断が途中ではあり得ないんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 ですから、先ほども申し上げたように、我々は多分、幾らなんでもこれの結論が出るまで原子力安全委員会が継続しているとは思っておりません。したがって、それまでの議論というのはこういうことになっています。どうせ議事録は全部公開しますから、そういうのを踏まえて新しくできる規制機関の方でそれを引き継いでいろいろな判断をしていただきたいというのが我々の願いでございます。
○共同通信竹岡記者 わかりました。

○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。
ストレステストの話に戻ってしまうんですが、細野大臣の方は、新規制庁が発足して、そちらの方で審査すべきだという御説明があったということですが、その理由についてはどういうふうにおっしゃっていましたか。
○班目原子力安全委員長 正確に覚えていないので、申し訳ありません。
変なことを言うと失礼に当たりますので、是非、その辺は細野大臣の方にお聞きいただければと思います。
○東京新聞榊原記者 あと、それを受けて今、委員長は、細野大臣の発言を参考にして対応を考えたいということですが、今、悩んでいらっしゃるということですけれども、どちらかといえば、もちろん、今までもおっしゃっていますが、新規制機関の方でやるのが大臣の意向を尊重してやりたいという意向をお持ちなんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 今現在、外部の専門家を頼めるような状況にないということで悩んでいるんです。要するに、いつまでか全く分からない状態で、しかもそれがずるずる1か月以上経っていますね。本当にどうしたものかと困っていると、その状態が続いているということでございます。
○東京新聞榊原記者 わかりました。
志賀原発のMOXのことでお伺いしますが、安全委の評価というのは、これまでもMOXのこういう装荷の評価はされてきたと思うんですが、通常は大体半年ぐらいかかるものなんですか。
○小原審査指針課長 これまでの実績を見ますと、大体6か月程度かかっております。
○東京新聞榊原記者 やり方は一緒なわけですね。
○小原審査指針課長 内容に応じて直轄で審査をするケースもありますし、今回みたいに炉安審に下ろしてやるケースもあります。
MOXについては、最近の数回については、原子力安全委員会直轄でやられて、それでも6か月程度かかっております。
今回については、先ほど御審議がありましたけれども、福島事故を踏まえて総合的に評価をすることが大事だという御判断の下、この炉安審に検討指示が下ろされたと理解してございますが、いずれにしても、これまでの実績からしますと半年程度の期間を要しております。
○東京新聞榊原記者 分かりました。
これは要は、技術的能力に関わる部分と、災害防止というプラントの部分、この2つを審査するということになるわけですね。
○班目原子力安全委員長 そのとおりです。
○東京新聞榊原記者 そうしますと、災害防止の方では、例えば耐震性、その周辺の断層ですとか、そういった部分の関わる影響とかも評価することになるわけですね。
○班目原子力安全委員長 これもですから、炉安審の先生方を我々が縛るわけにはいかないので、私からは何とも申し上げられませんけれども、当然、そういう分野の先生方からはそういう御意見も出てくるのではないかとは思います。
○東京新聞榊原記者 そうしますと、あと技術的能力に係る部分というのは、シビアアクシデント対策のソフトの部分とかそういうことになるわけですか。
○班目原子力安全委員長 これも炉安審の先生方次第ですけれども、そういう話が出てくるのではないかとは思います。
○東京新聞榊原記者 分かりました。ありがとうございます。

○新潟放送齋藤記者 新潟放送の齋藤と申します。
柏崎刈羽原発の一番最初の原子炉の設置許可申請の件でお聞きしたいことがありまして、最近、断層の連動性の再評価が行われて、基準地震動も見直しがまた検討されるかもしれないのですが、そうすると中越沖の後と含めて、もう2回目になってしまうんですけれども、地元ではやはり当時の許可申請のときの安全審査が不十分で、設置ありきの審査しかしなかったのではないかと。特に断層の調査というのは不十分だったのではないかという指摘が上がっていますが、委員長としてその指摘を受けてどのような所感をお持ちなのか。もしお答えいただけるようであればお願いします。
○班目原子力安全委員長 済みません。古い話になりますと、私自身、安全委員会に所属してございませんので、直接的なコメントはできません。
ただ、とにかく最新の知見を踏まえたしっかりとした審査というものをやるべきであろうということは言えるかと思います。
○新潟放送齋藤記者 当時もそのときの最新の知見を踏まえて調査をやったんだろうという感想をお持ちでしょうか。
○班目原子力安全委員長 済みません。全くその当時の状況を知りませんので、コメントは差し控えさせていただきます。
○新潟放送齋藤記者 ありがとうございます。

○時事通信中村記者 時事通信の中村といいます。
今月の5日に泊原発が停止して、42年ぶりに全原発停止ということになったんですけれども、この背景には、政治に対する不信もそうでしょうし、従来の規制官庁である保安院ですとか、保安院を監視する安全委員会に対する不信感というものが国民の間にあったことが要因だという指摘もあるんですけれども、委員長自身はどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
○班目原子力安全委員長 それは我々も認めざるを得ないところがあると思います。例えば、安全審査指針類も必ずしも十分なものではなかったということは、常に認めているところでございます。
したがいまして、そういう意味からいくと、まさに規制の在り方全体というのを早急に見直していただきたい。間もなく国会での審議が始まるかと思っていますけれども、それを待っている状況でございます。

○毎日新聞岡田記者 毎日新聞の岡田です。
新しい規制庁というか、今後の安全委員会の運営の仕方ですけれども、少なくとも規制庁の法案が国会の審議入りをするまでは、基本的にはストレステストの検討には入らないという御認識なんでしょうか。
○班目原子力安全委員長 そういうことを申し上げているわけではなくて、あくまでも担当の細野大臣の方から、なるべく早く今の体制を見直し新規制機関の設立を目指すとおっしゃられているので、それを踏まえて我々はちょっと動けないでいるというのが本当のところです。
○毎日新聞岡田記者 何度も言われているので、繰り返しになっていたら恐縮なんですけれども、そうすると何をもって悩みを解決するというか、いつまでどういう条件があとそろえば、安全委員会として今後の見通しをはっきり示すことができることになるのでしょうか。今のままだと、状況がずっとこのまま続いてしまうと思うんです。
○班目原子力安全委員長 状況は非常に異常状態なんですよ。つまり、3人の委員の方はもう任期満了なんです。でも、行政の空白をつくらないために、引き続き、任に当たっていただいているわけですね。そういう状態をいつまでも放置することはなさらないでしょう、ということを我々は期待しているということです。

○東京新聞榊原記者 東京新聞の榊原です。
話は変わりますが、原子力機構が運用していた世界版SPEEDIの試算結果を安全委員会のホームページで公開されたかと思うんですが、そこでも経緯もいろいろ記されていましたが、改めて今の時期になって公開したねらいというか、その理由を改めて委員長から御説明いただけますか。
○班目原子力安全委員長 前も多分、こういう記者会見の場で申し上げたと思いますけれども、何か一方的に文部科学省の方から送り付けられたものを送り付けられた側が公開するのはいかがものかという意見は、いまだに変わってございません。
ただ、実際にその送り付けられたものを使ったかどうかは別として、原子力安全委員会の方で、総放出量の計算等々にW-SPEEDIを使っているのは事実です。実際には、専門委員であったところの茅野先生が、本務先であるところのJAEAの研究者に頼んで送ってもらったデータで多分やっていらっしゃるんだろうとは思っております。
したがって、多分、一方的に送り付けられたものを使っているのではないのではないかとは思うんですけれども、しかしながら、そういうような総放出量の計算などにW-SPEEDIを使っている。それで、そのとき茅野先生がどれを使ったかなんていうのは、とても覚えられていない状態では、一方的に送り付けられたものまで含めて全部公開するというのは、ひとつの在り方かなと考えて、むしろ積極的に公開したということでございます。
○東京新聞榊原記者 それはやはり、事故での対応を国民に示すことで、今後のそういった教訓にしてほしいという思いがあるわけですか。
○班目原子力安全委員長 そうではなくて、例えば、トレーサビリティといいますか、総放出量はこういうふうな観点から、こういうような方法で逆算したものなんですよ、ということをたどるときに、実際にW-SPEEDIの出力を茅野先生が使っているんです。ということは、W-SPEEDIというのはどんなものかということを、とにかく、何でもかんでも受け取ったものは公開するという原則ではなくて、そもそも、それについて著作権を持っているJAEAが公開しても構いませんよ、とおっしゃってくれていることから、公開したということでございます。
ですから、あれを見ると、なるほどこうやって逆算したんだなということが、すべて分かるとは言いませんけれども、ある程度、理解を助けるものではないかと期待して公表したということです。
○東京新聞榊原記者 分かりました。

以 上
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