
以下、その抜粋。
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本書での木村氏の認識や発言については、雑に感じるところもなくはありませんが(とりわけヘイトスピーチやPTAに関するくだり)、多少のハレーションは恐れずに、若い感性で今後もどんどん問題提起をしていってほしいと思います。
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・・・「PTAに関するくだり」で「木村氏の認識や発言については、雑に感じるところもなくはありません」ということらしい。
そこで、本エントリと次エントリと次々エントリの3回に分けて≪未完の憲法≫(140503初版/同05152刷,潮出版社)のp.108ℓ.8-p.112ℓ.2を抜粋し紹介することにした。
原書はタテ組。原文にあるルビは省き、原文の「木村」「奥平」は「▼」「▲」に置換した。
適宜改行etc.byFJN。
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公共性と個人の自由の関係
▼ 私は最近、ひょんなことからPTAにかかわることになりました。
学校の生徒の保護者と教職員の集いであるPTAですね。
その中で、公共団体の過剰な保護という問題に直面しましたので、少しお話しします。
PTAというのは、強制加入制を敷いています。
それは当然、厳密に言えば違法なわけですが、保護者を強制的に加入させた上で、親御さんたちに過剰な参加を求めたり、参加しない親御さんについては子どもにも親にも嫌がらせをしたりするという現状があります。
▲ 一種のイジメだ。それでは、子どものイジメ問題を解決するどころじゃないですね。
▼ はい。そもそもPTAは任意加入制にしてしかるべきですし、入らない人を排除するなんてことは言語道断です。
学校という公共の場を借りて活動する団体であるにもかかわらず、公共性ということからかけ離れた話です。
そもそも「会員限定サービスの団体」なら、本来は公共の場である学校では活動できないはずです。
それに、憲法に保障された「結社の自由」は「結社しない自由」も含まれています。
……とまあ、憲法学者らしくそのような話をしますと、PTAの現場でたいへんな反発をくらうわけです。
▲ どのような反発ですか?
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