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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

レノンの実話エピソード

傘寿ジャーナリストの映画評論記事が実に読ませる(適宜改行エtc.byFJN)。
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9月5日公開の『Dearダニー 君への歌』。
40年も歌い続けてきたロック歌手のダニー。
いまも変わらずツアーに出て喝采を浴びているが、この30年は歌を作ることもなく過ごしてきた。
ある日マネジャーで盟友のフランク(クリストファー・プラマー)が、1通の手紙を見せる。
ダニーがデビューした当時、音楽雑誌のインタビューに答えた内容に、ビートルズのジョン・レノンが、手厚い感想をしたためていた。
「富を手に入れたからと言って、モノの見方は変わらない」
と記され、自宅の電話番号が添えてあった。
手紙はダニーのもとに届かないまま、オークションに出品され、高価な額で落札されていた。
人生にはさまざまな<if>が付きまとう。
もしあの頃手紙を受け取っていたら、自分の人生は変わっただろうかと振り返るダニー。
酒を浴び、クスリに手を出し、女遊びにふける。
自家用ジェット機で派手にツアーをこなすロックスターだが、いささか人生にくたびれ、自殺願望すらよぎることもあった。
へこめば思うのは、気持の行き違いもあって別れたままの息子のこと。
思いたって息子が住むニュージャージーの町に乗り込みホテルに長逗留する。
そして息子の家を訪れるが、まるでにべもない。
妻と多動性障害の娘と静かに暮しており、父との確執は解けていなかった。
一方でホテルの女主人メアリー(アネット・ベニング)が気にかかる。
すると気持ちが高揚し、歌を書く気にもなってくる。
多動性障害児を受け入れるニューヨークの名高い学校に孫を入れようと腐心し、なんとか息子と気持ちを通わせようとする。
その息子は血液のガンを患っている。
そしてホテルで催したワンナイト・ライヴ…。
ヒット曲「ヘイ・ベイビードール」を歌うダニー。
気持ちのいいハッピーエンドが待っている。
物語のきっかけになったジョン・レノンのエピソードは実話だ。
英国のシンガーソング・ライターでいまも活躍するスティーブ・ティルストン(1950~)に、1971年、レノンが手紙を書いたが、2005年にコレクターがスティーブに伝えるまで知らなかった。
手紙の末尾には「Love John and Yoko」と記されていた。
もうひとつの見どころは、ダニーが立つ舞台、ロサンジェルスの伝説の劇場The Greek Theatre。
歴史は1882年にさかのぼり、1929年にグリフィンパークに建てられた収容者数5900人のLAのランドマークになっている。
パチーノはここで歌とダンスを披露する。
その躍動感、パチーノはやはり役者だなあ。
アネット・ベニングがとてもいい。
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see⇒Dearパチーノ、役者だね

cf.――本blogエントリ≪all shine on
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