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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

1997年の本

一読した。
事例も思索も示唆と刺激に富み、実に面白い。
たとえば最初の語り部分。
15歳でUSAに行って英語ができない半狂乱の3ヵ月近くを経た後に疑似消滅を体験する一夜を過ごし、翌日から流行性感冒で10日ほど入院治療したという。
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退院して教室に行ったら、英語が全部わかるんだよ。
これには驚いた。
ジキル博士とハイド氏のように、人間が変わっちゃった。
数十年後にチョムスキーの言語理論を知って、なるほど、と思った。
言語を一挙につかんだんだ。
全然わからないと思ってた英語が、ちゃんと自分に入ってた。
その代わりに日本語がなくなった。
それが三ヵ月目です。
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cf.――期待と回想≫(2008,朝日文庫)
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