
―― 他からしいられず、他をしいないことこそ民主主義の本質であることを心にとめて、… すべて自己の意思によって決定せねばならぬ。… 要はあくまで良心的、自主的であれといいたい。… 包みかくすことなく、恐れはばかることなく、大胆に率直に自己の意思を示せ。解放の第一歩はそれである。――
執筆者は山川菊栄(1890.11.3~1980.11.2)。
この言葉を含む文章【解放の黎明に立ちて ― 歴史的総選挙と婦人参政権】(〈山川菊栄集〉第7巻所収)は、戦後初の衆議院選挙に向けて書かれたものらしい。当該選挙は1946年4月10日に行なわれ、日本初の女性代議士39名が誕生した。
なお、山川は1947年に発足した労働省・婦人少年局の初代局長を勤めた。
なおなお、〈山川菊栄集〉第7巻の副題は「明日の女性のために 1946〜1980」であり、この巻に収録されている【「臣茂」と君が代行進曲】という文章(1953年ごろ発表と推定)で、山川はこんなことも書いている。
―― ある小学校では、講和条約発効の当日、いわゆる独立の日に国旗をかかげなかったので、PTAから文句が出たとか。ここの学校もPTAの圧迫があるかどうかは知らず、民主主義への前進よりは皇室中心主義への逆転が感ぜられる。――
cf01.山川菊栄関連
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B7%9D%E8%8F%8A%E6%A0%84
http://koueki.net/narita/063/202/narita620122.html
http://www.hituzi.co.jp/books/352.html
http://www5f.biglobe.ne.jp/~rounou/myweb1_115.htm
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/data/link/pdf/chronicle_1007.pdf
cf02.学校/PTA/圧迫 関連(…微笑…)
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tanken/parents/pa-top.htm


