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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

「貴君」の読み方

開業医でもあった麓昌平のミステリー小説≪横浜PTA殺人事件≫を読了した。
面白かった。
特に、霧社事件が出てくるのに惹かれた。
ラヴアフェアの描写に節度がある。
謎とその解明がスムーズ。
異性間の会話に多用される「貴君」は読んでいるうちに「アナタ」と読めばいいとわかった。
中国語の勉強にもなる小説だ。
堪能した。
最初に殺害されたのは横浜市の公立小学校のPTAの成人教育委員長。
実行犯と疑われる人物群の中にPTA会長経験者が登場する。

あとがき全文の文字データは以下。
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日頃、私は多くの患者さんと接していますが、一昔前二昔前とくらべてその言葉使いや態度が大変かわっているのに驚いています。
家庭をおろそかにしたり、子供の将来を真剣に考えているのかと疑いたくなるようなことが、言葉のはしばしにうかがわれるのです。
私は家庭こそ、「知」と「労働」の原動力と思っています。自分の考えを無理じいするわけにはいきませんが、小説の中で「家庭とは」というテーマをとりあげてみました。自分の考えを主張するのも、作家の姿勢と思っています。
なお、PTA事件はもう時効になりましたが、関係者も多くいらっしゃるでしょう。この物語は、まったくの虚構であることをおことわりします。
一九九一年五月
麓 昌平
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当時、時効となった「PTA事件」があったらしい。

cf.――
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