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とどくとおもう Ⅱ

Full of Junk and Nothing

ぷ~た論14:right to 'express opinions'

書かずもがなかもしれないが、ぷ~た系会合においてright to 'express opinions'を見聞することは極稀少である。私はその理由は4つだと愚考する。

①ぷ~た系会合に集まるのは表明する意見が皆無の人だから。
②ぷ~た系会合に集まるのは民主主義に暗い人ばかりだから。
③日本のプ~タだから。
④日本だから。
誤解予防のために書いておくが、私は、プ~タが「私たちは民主的団体です」とノタマウ分には「勿論おっしゃるとおりでしょう」と意見表明する用意がある。同時に、万が一プ~タが「だから私たちは民主主義を知っております」とノタマウなら、「はんかくさい事をおっしゃってはいけません」と意見表明する用意もある(はんかくさい≒すかたん≒stupid)。
◆1◆
まずは英文記事(http://mdn.mainichi.jp/national/news/20080805p2a00m0na022000c.html)から掲示する。英文見出しの【teachers' right to 'express opinions'】という部分は、日本語にすると【教員らの「諸意見を表明」する権利】だろう。
●Principal seeks debate with education board over teachers' right to 'express opinions'●
A high school principal demanding the Tokyo board of education withdraws its ban on teachers expressing their opinions during teachers' meetings is seeking an open debate with the board over the issue.
Nobuo Dohi, 59, principal of Tokyo Metropolitan Mitaka High School, held a press conference at the Tokyo Metropolitan Government on Monday, demanding the Tokyo Metropolitan Board of Education holds a debate over the issue.
"We should exchange our opinions and leave the decision up to residents of Tokyo and the nation," Dohi said during the press conference. "School is where students learn about democracy. Teachers' organizations should also be democratic," he said.
Joining Dohi at the press conference were education critic Naoki Ogi, cartoonist Kei Ishizaka and two other people. They sought the education board to reply to their request by Aug. 20.
In April 2006, the Tokyo Metropolitan Board of Education issued a notice to metropolitan high schools, imposing a total ban on teachers from raising their hands to vote during teachers' meetings.
Dohi has since voiced concerns at a principals' association and demanded that the metropolitan board of education retract the ban, saying, "The notice deprives teachers of their freedom of speech." On July 10 this year, Dohi requested the board of education hold an open debate, but the board rejected his request.
An education board official said, "The notice we issued is not a ban on teachers from voicing their opinions or debating during teachers' meetings. The content of the notice is not worth being subject to an open debate."
Click here for the original Japanese story
(Mainichi Japan) August 5, 2008
Copyright (c) 2005 - 2008 THE MAINICHI NEWSPAPERS. All Rights Reserved
◆2◆
私は上掲1の英文記事にある【School is where students learn about democracy.】に軽くジンと来た。
そして『高校ではwin democracyの歴史を学んでくれているのだろうな』とも思った。
win=「獲得する」である。
天賦人権説は王権神授説と似たり寄ったりゆえ民権獲得行動の動機となるに過ぎないし、現実的に民主主義は獲得行動/維持行動を不断に強いられる――と私は考える。
◆3◆
電網検索すると、このschool master(principal)がPTA総会でこう述べているのがわかった(http://mitakakokopta.blog21.fc2.com/blog-entry-8.html)。
―― PTAの皆さんこんにちは。昨年度、サッカー部が全国ベスト8になった時には、多くの寄付金と応援をいただき本当に有難うございました。そのおかげで生徒達も伸び伸びプレーし、あの素晴らしい結果を出せたと思います。 新しい年度が始まりました。約一ヶ月経ちましたが、本当に遅刻が少なく嬉しく思っています。遅刻で名前を覚えられないように、生徒達が努力しているのだと思います。 今年度は三鷹高校創立60周年です。10月11日(土)には記念式典を行う予定です。式典、祝賀会等、PTAの皆様のご協力ご支援をいただくことになると思いますので、宜しくお願い致します。
 私の信条は、常々言っているように、「基本的人権の尊重と平和主義」です。教育者として、私と関係した全ての生徒に幸せになって欲しいと思うからです。その中でも言論の自由は民主主義のためには不可欠です。民主主義を教える学校で、言論の自由がなくなれば、生徒に民主主義を教えることができず、結果的に言論の自由が失われる社会になると思っています。その意味で、今回毎日新聞やTBSのニュースに出ました。私としては、生徒のため、東京の教育のため、日本のために訴えたつもりです。ご意見等あれば是非私までお寄せ下さい。――
註:当該PTAの会則(http://blog-imgs-21.fc2.com/m/i/t/mitakakokopta/pta-kaisoku.html)の第1条には「本会は任意加入の非営利団体」とあり、第6条には「1.本会の会員は、本校に在籍する生徒の保護者とする。2.本校の教職員は特別会員とする。」とある。
◆4◆
上掲1の英文記事末尾に【Click here for the original Japanese story】とあるように、もともとの記事は日本語である(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080805k0000m040078000c.html)。
●都立三鷹高:挙手禁止通知で校長が公開討論を要求●
 東京都教育委員会が職員会議で教職員による挙手や採決を全面禁止した問題で、通知の撤回を求めている都立三鷹高の土肥信雄校長(59)や教育評論家の尾木直樹さんらが4日、都教委との公開討論を求めて都庁で記者会見した。「お互いの意見を述べ合って都民、国民に判断してもらいたい」と訴えており、都教委に20日までの回答を求めている。
 都教委の通知は06年4月に都立校向けに出されたが、土肥校長は校長会などで「教員の言論の自由を奪う」と撤回を求めてきた。先月10日、都教委に公開討論を申し入れたが拒否されたため、尾木さんや漫画家の石坂啓さんら4人の識者とともに会見に踏み切った。
 会見で土肥校長は「生徒に民主主義を教えるのが学校なので、教員組織も民主的にならなければ」と主張。尾木さんは「職員会議で挙手を求めることは校長の決定権を何ら侵害しない。職員の意向を知らなければ実践は成り立たない」、石坂さんは「萎縮(いしゅく)した大人たちに囲まれていると、子供たちが損をしている気がする」と訴えた。
 一方、都教委都立学校教育部の担当者は「通知は職員会議で教職員が意見を言ったり、議論することまで禁止したわけではなく、公開討論をする内容ではない」と否定的。土肥校長らは都教委が公開討論に応じなければ、さらに撤回要求に向けた活動を強めていくという。【木村健二】毎日新聞 2008年8月4日 20時13分
Copyright 2008 THE MAINICHI NEWSPAPERS. All rights reserved.
◆5◆
上掲1英文記事にある「two other people」、上掲4邦文記事にある「ら4人」についてほかの詳細については↓が参考となる。
http://www.news.janjan.jp/area/0808/0808053791/1.php
cf.
http://dci-office.sblo.jp/archives/20080807-1.html
http://comcom.jca.apc.org/freedom/

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コメント


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私も、
【School is where students learn about democracy.】
にジ~ンと来ました。
PTAの役員決めの惨状を目の当たりにし、そしてそれが学校という場で「放置」されているのを知り、理想と現実のあまりの食い違いに「なんじゃこれゃあ!? 学校がこんなんでええのか?」と思ったものでした。

三鷹高校の校長先生の勇気ある提言はすばらしいと思います。しかし、実は、私としては、都教委の言い分も(というよりそちらの方が)理解できます。
都教委の方針は、校長による責任ある学校運営を困難にしてきた従来の学校の意思決定のあり方に対するアンチテーゼであるという側面を無視することはできないようにも思うのです。
ご紹介いただいたJanJanの[36209]発言(I氏執筆)に私は説得力を感じました。

では、土肥先生の提言は無意味なのかと言えば、そうではないと思います。
今回の動きは、「正―反―合」的な<対決を通した前進>につながる可能性を十分に持っているように思います。
その意味で、今後の推移に大注目していきたいですね。
公開討論会が実現したら、ぜひ傍聴したいと思っています。

まるお | URL | 2008年08月09日(Sat)17:00 [EDIT]


校長とI氏への疑問

ジ~ン友のコメントありがとうございます!
校長発言で紹介されている「公開討論の場で意見を述べ合い、都民、国民にどちらの意見が正しいか判断してほしい、都教委への支持が多ければ、自分は素直に都教委の意見に従う」という趣旨には、私は、疑問を持っています。
それは、現代日本民主主義に対する疑問かもしれません。
――【都民・国民に判断力があるのか?】
I氏のコメントは戦略論に触れている点に味があります。
「公開討論に参加される方々が特定の組織の組合員ばかりということになれば、到底公平なジャッジは望めない」というのは、支持派・不支持派を各々同数に絞った公開討論にすればよいだけの話ゆえピンボケなのですが、ここに「公平なジャッジ」なる用語が出てくるのが疑問です。
――【時空限定のジャッジは公平性と無関係では?】
私は今のところ、民主主義を【最愚ではないシステム】として理解しています。瞬間風速(時空限定のジャッジ)を平均風速と捉えて常態時を束縛するのは変ですから、【しょっちゅうワイワイガヤガヤ意見表明をすることだけが民主主義の必要十分条件である】とさえ思えます。
…あ、私は良き民主主義者ではないかもしれない(笑)。

FJN | URL | 2008年08月10日(Sun)08:44 [EDIT]


お返事ありがとうございます。
私にはどうも「権威主義」的なところがあり、直接民主主義的な動きに対して、抵抗を示す癖があるようです。
そのような私の立場を相対化していく上で、
――【時空限定のジャッジは公平性と無関係では?】
以下のお言葉、参考になります。
そのように少し肩の力を抜いて(?)、それぞれが自らの「主体性」を発揮する方向に向かうべきなのかもしれないなと思いました。
ありがとうございました。

まるお | URL | 2008年08月10日(Sun)21:55 [EDIT]


080804M:TOKYO MX NEWS

http://www.mxtv.co.jp/mxnews/news/200808046.html
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▼「職員会議で挙手・採決禁止」 都教委の通知に現職校長が異議 ▼
 東京都教育委員会がおととし出した「職員会議での挙手・採決禁止」の通知に対し、現職の都立高校の校長が異議を唱え、公開討論を求める記者会見を行いました。
 会見を開いたのは都立三鷹高校の土肥信雄校長です。会見で土肥校長は「活性化してより活動的な学校にしたいと思うが、そういうことが(この通知で)現実になくなってきているというのが今の都立高校の状況」と訴えました。
 都教委はおととし4月「校長が自らの責任で行う意思決定に影響を与える」として、職員会議で教職員による挙手や採決を禁止する通知を出しています。土肥校長は「この通知で教育現場に言論の自由がなくなってきている」と通知の撤回を求めていて、「どちらが正しいか社会に判断してもらいたい」と、都教委に対して公開討論に応じるよう求めています。
 会見に同席した教育評論家の尾木直樹氏は「都教委の通知は極めて非常識」と指摘しています。尾木氏は「英知を集める職員会議の場に全くふさわしくないもの。教職員の豊かな発想や多様な意見を封じ込めてしまって、校長のリーダーシップそのものを発揮できなくさせてしまう。創造的な教育の可能性をつぶすものであって、学校を事務的なお役所にしてしまう心配さえある」と話しています。
 一方、都教委の担当者は「校長先生も組織の一員であり、あくまで組織内部の話。公開の場で討論するべきものではないと考えている」と話しています。
Copyright(c) Tokyo Metropolitan Television Broadcasting Corp. Tokyo Japan All Rights Reserved.
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http://jp.youtube.com/watch?v=XxLoitYY_vg

FJN | URL | 2008年09月09日(Tue)12:43 [EDIT]